新宿の柿傳ギャラリーの茶室。

ここで開催した「Project粋」展。

本来ならば茶会を催すはずでした。
しかしコロナの影響で自粛を余儀なくされ、道具組だけの展示と相成りました。

思えば博士論文を提出する年に、本阿弥光悦の茶碗の本物に触れることができる貴重な機会を頂戴したのがこの柿傳の茶室でした。

その際この床の間には烏丸光廣の和歌懐紙が掛けてあったと記憶しております。

まさか自分の書を掛ける日がくるとは、とても感慨深いです。

「菩薩の境涯」

こちらの意味は「矛盾の肯定」と同義です。

相反する考え、清濁飲み込んでこそ如来となる菩薩の生き様になるのだと。

肝に銘じたい大切な言葉です。

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書家 書道家 根本知 Nemoto Satoshi オフィシャルサイト
(神楽坂書道教室)